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2004.07.27

音楽ひとりごと(3)山本潤子

山本潤子[フォーク歌手]

この人は言わずと知れた70年代のフォーク・グループ「赤い鳥」のメインボーカルだった人だ。その後のポップ・コーラス・グループ「ハイ・ファイ・セット」では、紅白にも出場したが、元来、歌手としては地味な人である。

「赤い鳥」は女性二人と男性三人の五人グループだった(後に何人かの出入りあり)が、もうひとりの女性ボーカルの平山泰代の線の細い声よりも、透明感のある高音と、温かみのある低音を併せ持つ、この人の声が好きだった。 旧姓は新居潤子だったが、メンバーの山本俊彦と結婚して山本姓になった。

さらにこの人は業界内でも人気があると言う。アルフィの坂崎氏もぞっこんのようだ。 いわゆる「玄人受け」のする人なのだ。

私が特に好きなのは、山上路夫/村井邦彦コンビの和製フォーク作品である。「翼を下さい」は言うまでもなく、「忘れていた朝」「言葉にならない言葉」「窓に明かりがともる時」など、心にしみいる名曲だ。

「赤い鳥」の最後のオリジナル・アルバム「書簡集」では、既にそのあとの二つのグループ「ハイ・ファイ・セット」と「紙ふうせん」のカラーが対照的に反映された曲が並んだが、私はこれがとても嬉しかった。 まさにこの「ハイ・ファイ・セット」路線が望んでいたものだったからだ。

「ハイ・ファイ・セット」になってからは荒井由実・松任谷由実の曲で彼女の声が生かされた。 「卒業写真」「冷たい雨」「最後の春休み」「霧雨で見えない」等々・・・。 そして荒井/村井のコンビである「スカイレストラン」「土曜の夜は羽田に来るの」「幸せになるため」を彼女が歌えば、これはもう夢の共演だ。(^^)
知る人ぞ知るというエピソードは、荒井由実の「あの日に帰りたい」は、初めこの「スカイレストラン」の歌詩だったという。 テレビドラマ「家庭の秘密」(池上季実子主演)のテーマにするにあたってボツになり、歌詩を作り直したのが「あの日・・」で、一方のボツ歌詩に村井が曲をつけたものが「スカイ・・・」だったわけである。 そして「あの日・・」のイントロのスキャットはもちろん、山本潤子その人である。

現在も彼女は地道な音楽活動を続けている。白鳥英美子(トワ・エ・モア)、森山良子とユニットを組んだり、若手ミュージシャンとグループ活動をしたり、またソロで同世代の歌手たちと共にツァーをする等々。 これからも彼女を見守り、またその声で癒されたいと思っている。

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コメント

Uncle Bearさん、はじめまして、私は40代の会社員です。「山本潤子」で検索してたどりつきました。私も潤子さんの大ファンなので、とても感動しました。uncle bearさんとの共通点は、大貫妙子ファンでもあり、雪村いづみさんのスーパージェネレイションを入り口にした服部良一ファンでもあることです。
潤子さんは「蘇州夜曲」を吹き込みましたがハイファイ時代、「銀座カンカン娘」や「胸の振子」もメドレーで歌っておりました。
潤子さんの「胸の振子」はちょっと西田佐知子さんっぽい感じで素敵でした。
そして村井邦彦さんの曲が好き、ということも共感しています。
ハイファイ・デビューアルバムの中の山上さんとのコンビ作「胸のぬくもり」は赤い鳥のころに発表されていれば、「窓に明かりがともる時」や「走馬灯」と並び称されたであろう名曲ですね、ただ、ちょっとハイファイの方向性とちがってたような気がします。
去年の暮れの潤子さんのソロコンサートでは名曲「幸せになるため」がアンコールの「翼をください」の後の最後の最後に歌われました。
この3月下旬には、中島みゆきさんの曲などをカバーしたニューアルバムが出るようです。
大貫妙子さんも同じく3月にニューアルバムが出るようで、ピュア・アコースティックの続編のようなセルフカバーアルバムだそうです。
潤子さんと妙子さんはどこか共通点がありますね、1曲だけ同じ歌をうたってるんですよね、「荒涼」。
さだまさしさんも好きで、潤子さんに「フェリー埠頭」をカバーしてほしいとアンケートに書きました。
あとスティービーワンダーの「サンシャイン」と、ディオンヌ・ワーウィックの「アルフィー」、どちらも潤子さんがステージで歌ったことのある曲です。
これからもずっと潤子さんを応援してください、僕も応援します。
今日はこのUncle Bearさんのこの記事で幸せに眠れそうです。
ありがとうございます。

投稿: tangron | 2007.02.16 22:00

 tangron さん、コメントありがとうございます。

 今ではファン・クラブにも入会していますが、本当にいい声ですよね。

 CDのリリースも一頃よりも多くなり、嬉しい限りです。(^^)

投稿: uncle bear | 2007.02.16 23:31

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