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2004.08.14

音楽ひとりごと(8)筒美京平

筒美京平[作曲家]

この人は昭和40年代から平成に年号が変わる前後まで、当代きってのヒットメーカーだった。
初のヒットは"バラ色の雲"(ヴィレッジ・シンガーズ)だが、いしだあゆみのデビューあたりから頭角を現し(デビュー曲は"ブルーライト・ヨコハマ"ではなく"太陽は泣いている" である)、「新・御三家」と呼ばれた野口五郎は二曲目の"青いリンゴ" から(デビューは演歌だった)、郷ひろみはデビューの"男の子女の子" から、それぞれほとんどの曲が彼の作曲だし、一番縁の薄かった西城秀樹でさえ、デビュー曲"恋する季節" は彼の曲である。 そして南沙織、麻丘めぐみ、太田裕美、岩崎宏美などもシングルの六〜七割は筒美作品で占められている。そのほか、知る人ぞ知る"真夏の出来事"(平山三紀)のほか、サザエさんの主題歌、"また逢う日まで"(尾崎紀世彦)、"さらば恋人"(堺正章)、"魅せられて"(ジュディ・オング)などなど、挙げればキリがない。

私としては、伊東ゆかりとのコラボレーション・アルバム「ふたたび愛を」が一押しだ。このタイトル曲は、もともと平山三紀のアルバム曲として作られた曲だし(麻丘めぐみのアルバムにも収録)、小川知子やいしだあゆみなどのカバーが多いのだが、オリジナルとして「東京音楽祭」で歌唱賞を取った"陽はまた昇る" (もともとこのアルバムは、その受賞記念で企画された)などの数曲を加えて、見事にトータル・アルパムとして仕上がっている。 後にこのコンビは"誰も知らない" というクリーン・ヒットも生んでいる。

さらに隠れた名曲は高橋真梨子の1992年発表のシングルA・B面となった二曲"とまどい小夜曲(セレナーデ)" "それでもあなたがいるだけで" である。彼女としても少し異色の曲だが、実にしっとりしていて良い。

とにかく、このひとの曲だけでベストものを作ったら、いくらでもできる。何年か前には静かなブームとなり、改めて多くの初CD化がされたのが大変嬉しかった。

さすがに全盛期の勢いはないが、まだまだこれからも名曲を期待できる作曲家であるには違いない。

お詫びと訂正: 「ふたたび愛を」は平山三紀がオリジナルでした。 お詫びします。 本文も書き換えました。

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