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2004.09.23

音楽ひとりごと(10)東海林修

東海林修 [しょうじ おさむ / 作・編曲家]

  70年代はじめ、伊東ゆかりが渡辺プロから独立して、キングレコードからコロンビアのデノン・レーベルに移籍したころ、少々風変わりなアルバムを出した。このデノン・レーベルは、コロンビアの海外向けブランド "DENON" (デンオン)を由来としているが、当時としては海外アーティスト(ベッツイ&クリス、マイク・カープやジミー・オズモンドなど)を取り上げたり、ガロを擁した "MUSHROOM" を立ち上げたり、先進的、画期的な試みをするレーベルだった。

  風変わりなアルバムというのは、"LOVE" で、アーティスト名は "YUKARI ITO with THE GREEN GINGER" とクレジットされている。そして、このアルバムを制作したのが、当時原盤制作会社だった「アルファ・ミュージック」(作曲家・村井邦彦が作った会社で、赤い鳥、ハイファイセット、荒井由実、吉田美奈子、ガロなどを世に送り出した) であり、全曲のアレンジと、"THE GREEN GINGER" の一員としてコーラスに参加していたのが東海林修だった。ストリングスを使わず、少人数ながら当時一流のミュージシャンをバックに迎えたこのアルバムは、とにかくお洒落で大人の雰囲気が溢れていた。

 それを遡ること数年の頃、やはり、伊東ゆかりのアイドル映画「愛するあした」(共演:松原智恵子、ワイルド・ワンズ)の同名主題歌で、この人の曲とアレンジの素晴らしさは知っていたし、伊東ゆかりのアルバムを揃えて行くうちに、外国ポップスのカバーが全盛だった時代からアレンジャーとして大活躍されていたことも知った。(ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ・東京」でさえも!)

  そのほか、主に渡辺プロの歌手とのつながりが多かったようだが、布施明「愛のカンツォーネ」、トワ・エ・モア「地球は回るよ」「リンゴの花の下で」、ザ・タイガース「嘆き」「君を許す」などなど、当時は服部克久や宮川泰などと並んで私の大好きな作・編曲家だったのだ。ザ・タイガースに関してはアレンジのみ(作曲は村井邦彦)ではあるが、沢田研二のグループの一員としてのソロ・アルバム "julie" での、当時としては彼の歌唱力には勿体ないくらいのハイセンスなその音作りに驚いた。

  また、ガロやステージ101関連のアーティスト、独立後の沢田研二の一連のヒット曲を編曲し、あか抜けたセンスとストリングスの豊かなサウンドに魅了されたものだ。レコード大賞や、ヤマハのコンテストでも、数多くの受賞をしている。

  いつしか、シンセサイザー音楽に専念(?)されるようになり、その方面でも成功されたようだが、私のストリングス・フェチの好みからは外れてしまった。是非また日本の歌謡界・ポピュラー界で活躍されることを熱望している。


東海林修さんの公認ファンサイト

なんと、東海林修氏がネイチャーフォトをご趣味にされているとこのサイトで初めて知った。

お詫びと訂正:  ドラクエの音楽はすぎやまこういち氏の作品でした。お詫びして訂正させていただきます。
  (本文も書き換えさせて頂きました)

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コメント

初めまして。まざあぐうすと申します。「ハンナの祈り」というささやかなブログのHPの管理人です。
 東海林修先生の記事にブログの検索で出会いまして、トラックバックさせていただきました。
 初めて訪れて、いきなりトラックバックということで大変失礼致します。

 東海林先生の音楽の魅力を分かち合いたく思いまして、トラックバックさせていただきました。これからも時々訪れさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

投稿: まざあぐうす | 2005.01.07 22:41

まざあぐうすさん、はじめまして。 東海林修氏の音楽を愛する方と話題を共有できることは、大変嬉しいことです。
まざあぐうすさんのプログもこれから読ませて頂きますので、よろしくお願いします、

投稿: uncle bear | 2005.01.08 00:01

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