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2004.09.20

音楽ひとりごと(9)星勝

星 勝 [ほし かつ / 作・編曲家]

  かつてのGS ブームの終わり頃、あの鈴木ひろみつを擁する「モップス」という玄人好みと言われたグループがあった。タイガースやテンプターズなどのようにアイドル性はあまりなかったのだが、根強いファンがいたようだ。代表曲は「朝まで待てない」や末期には吉田拓郎の「たどりついたらいつも雨降り」(共にボーカルは鈴木ひろみつ)などがあるが、前述のヤマハ主催のコンテストに星の歌唱で二年連続出場したのが「雨」と「何処へ」の二曲だった。

  「雨」はアマチュアによる曲をモップスとしてアレンジしたもので、1971年のポプコンでグランプリ受賞、同年の世界歌謡祭出場。「何処へ」は星勝本人による曲に本人名義でアレンジし、1972年のポプコンでまたまたグランプリ受賞、同年の世界歌謡祭で入賞している。「雨」も編曲の中心は当然、リーダー星によるものである。この二曲はそれまでのモップスとはあきらかに路線の違うものだった。ハード・ロックからプログレッシブに移行したと言えばいいだろうか。コンテストにふさわしく、フル・オーケストラを駆使し、スケールの大きい曲に仕上がっていた。当時、彼の風貌は「謎の中国人」のような髭をたくわえた、むさくるしいイメージだったので、私にとっては、かなり意外な展開だった。

  さて、星勝というアレンジャーが本格的に活躍を始めたのは、グループを解散し、小椋佳のアレンジを一手に引き受けるようになってからである。小椋佳が初期の「さらば青春」「少しは私に愛を下さい」(編曲はどちらも小野崎孝輔)のイメージから、CM曲として大ヒットした、1975,6 年の「めまい」「揺れるまなざし」(共に星と小野崎の連名)でがらっと雰囲気が変わったあのとき、小野崎氏と入れ替わるように小椋佳の重要なバックボーンとなったのが星なのである。

  そのほか、「いにしえ」がヒットした「日暮し」というフォーク・グループや、井上陽水、安全地帯、高中正義、来生たかお、といった当時の "Kitty" レーベルのアーティストたちのレコードには必ず彼の名前があった。彼の高音の利く声で、コーラスにも数多く参加している。最近でも玉置浩二や井上陽水を支えている。

  とにかく、服部克久・隆之親子と同様に、ストリングスを多用したアレンジは間違いがない。

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コメント

星勝さんはアレンジャーとしてしか知らない。
アレンジはピカイチだと思います。私はわりと好きです。
陽水の「青空、ひとりきり」のアレンジはかっこよくてしびれました(死語)
曲がよくてもアレンジがよくないと光らないよね。アレンジの力は偉大だと思う。
作曲より難しいかもね。どっちもやったことないけど(^^;)

投稿: とろ | 2004.09.21 22:08

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