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2004.10.03

音楽ひとりごと(12)マーラー

  以前、「私のこだわり(5)」でオーケストラについて書いた。むさぼるように交響曲や管弦楽曲を聴いていた頃、大学の友人が一枚のレコードを貸してくれた。モノラル録音のマーラー交響曲第5番、巨匠ブルーノ・ワルター(*)の指揮による演奏だったと思う。「なんだモノラルか」と、当時オーディオに凝って、音質にも関心が高かったので、あまり嬉しくはなかったのだが、第4楽章を聴いて、唖然とした。

  当時のウブな若者だった私には、鼻血が出そうになるくらい、官能的だったのだ。管楽器は使わず、弦の音の重なりだけで重厚な響きが作られ、うねるように心の奥底に入り込んできた。まさに、めくるめく悩ましい世界だった。

  映画「ベニスに死す」でこの曲が使われていたということは、後で知った。(この映画は未だに見たことはない)

  その後ステレオ盤を手に入れて、さらにスケールの大きさを実感しつつ、マーラーの若き日の青春交響曲、第1番「巨人(タイタン)」も聴いた。こちらは判りやすいメロディーで、やはり素晴らしかった。が、しかし、それ以外の作品は、かなり難解で、ライブラリーには加わらなかった。

  秋の夕暮れ、またマーラーの禁断の世界(もういい年なので禁断も何もないが)に浸りたい今日この頃だ。

(*): 私の記憶ではフルト・ベングラーだったのだが、この組み合わせの演奏は残っていないのではないかとご指摘をいただいた。なにしろ根拠のない記憶だったので、格別な巨匠であったはず→フルトベングラーと、短絡的に決めてしまったところがあったようだ。ここでお詫びして訂正させていただく。

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コメント

初めてお便りします。実は貴方と同期生だと云う女性(ひと)が職場に居りまして貴方のHPを紹介して下さいました。小生もマーラーの音楽が好きで最初に買ったマーラーのLPが交響曲第5番でした。KARAJAN/BPOでした。併し、フルトヴェングラーの指揮したマーラーのシンフォニーを小生は未だ知りません。フルトヴェングラーは余りマーラーを演奏しなかったと思います録音されているのは亡き子を忍ぶ歌くらいしか知りません。復刻されたCDでも観た事ないのでもう少しその点について教えて下さればと思い投稿しました...。

投稿: 鹿島 健博 | 2004.11.02 12:05

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» 秋の夕日 [Uncle Bear's Photolog]
千葉のビルの屋上から見た、東京湾に沈む夕日です。 BGMはマーラーの第五交響曲第 [続きを読む]

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