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2005.05.16

音楽ひとりごと(20)大貫妙子

大貫妙子 [シンガー・ソング・ライター]

  この人の名前を知らない人がいたとしても、テレビなどで聴いたことのある曲がたくさんあるはずだ。 とにかくコマーシャルなどでよく使われる。 それだけ玄人受けのするアーティストだとも言える。 一番分かりやすいのが、オリジナル版「シャル・ウィ・ダンス」のテーマ曲だろう。

  最初にこの人の名前を目にしたのは、ユーミンの初期のアルバムにバック・コーラスとしてクレジットされていたものだった。 そして、山下達郎がブレイクすると、そこでもよく目にするようになり、もともと大貫が山下と伝説のグループ「シュガー・ベイブ」のメンバーだったということも知った。 そこで当然この大貫妙子という歌手に興味を持ち、ちょうど江古田駅前のレコード店でアルバイトをしていた頃、視聴してみた。 しかし、その歌声はいかにも未熟で、私にはその良さがわからずに終わった。

  彼女がクラウンからRCAに移籍し、ドラマ「夏に恋する女たち」の主題歌を歌って注目を浴びたりするようになった頃、以前ここでも話題にしたことのある、当時の「パソコン通信」の仲間、とろろさんに薦められて、また聴くようになった。 歌が上手くなり、曲のグレードもかなり高くなっていた。 そしてはまった。

  彼女の歌の魅力はひとことで言えば「透明感」。ピュアで深い詩の世界と、美しいメロディが、しっかりとしたアレンジで丁寧に作品としてまとめられている。

  特に聴いていて心地がいいのがアレンジ。 アコースティックを基本として、贅沢にストリングスを使ったり、内外の一流のアレンジャーを起用し、妙子ワールドを作っている。 特に相性が良いと思われるのが、おなじみ千住明だ。 実は私が千住明を知ったのも、もともと大貫妙子のアルバムで、である。

  そして一番の特徴は彼女の歌唱法だ。 決して声を張らない。 私はだいたい声を張るのが好きなのだが、このひとの場合は不思議と違和感がない。 淡々と歌うことで、逆に心に染みてくるような気がする。 それが多彩なアレンジによって、単調になることなく、聴き飽きないものになっている。

  私のベストチョイスは・・・「アトラクシオン」と「Shooting Star In The Blue Sky」の二枚のアルバムか。 対照的な二枚であるが、どちらも素晴らしい出来だ。


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