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2005.06.19

ジュリー・アンドリュース

  先週一週間、NHK BS2 では、ミュージカル・ウィークだった。 映画「ザッツ・エンターテインメント」シリーズ3作のほか、ブロードウェイの歴史を6回のシリーズで特集した番組、そしてミュージカルだけではないが、アメリカ人が選んだ映画音楽のベスト100など、特別番組が続けて放送された。 そして、映画「サウンド・オブ・ミュージック」として以前書いた、私の幼き日の憧れの女優ジュリー・アンドリュースが、この「華麗なるミュージカル〜ブロードウェイの100年」という番組で案内役として出演していた。 彼女は(これも以前にも書いたが)映画「サウンド・オブ・ミュージック」が大ヒットする前に、ブロードウェイで「マイフェアレディ」を主演していたのだ。

  知っている人も多いと思うが、ジュリー・アンドリュースは何年か前、突然の病気で声を失ったと聞いた。 あの歌声で世界中を魅了した人が、声を奪われたのだから、さぞかし、悩み苦しんでいるだろうと、ひとりのファンとして心を痛めていた。 そしてこの番組。 私はその元気な姿と変わらぬ声に安堵した。 さらに、「アメリカ映画音楽ベスト100」でも映画「サウンド・オブ・ミュージック」は当然ノミネートされたが、「ドレミの歌」やテーマ曲が上位に入賞し、ジュリーも映画のエピソードなどを披露していた。

  まだ歌声を聴く機会はなかったが、本当にうれしいと思う。

サウンド・オブ・ミュージック

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2005.06.15

私のお気に入り(15)古地図

古地図

  ずっと欲しかった本と出逢った。 昔の地図と言ってしまえばそれまでだが、二冊も買ってしまった。

  一冊は江戸時代の江戸の町と現在の様子を対比できるような地図だ。 これは当然江戸の町の中心部に限られる。 板橋区や練馬区のような田舎は載っていない。 これは「大岡越前」のドラマを見るときに役に立つ。(もちろん越前は加藤剛だ/北大路欣也も悪くはないが/加藤越前は脇役陣が凄い) 小石川の伝通院やら療養所が、有楽町附近にあった南町奉行所から、かなりあるな、などと、今まで漠然としていた江戸の町中の距離感がわかる。

  もう一冊は、私が生まれた昭和31年と現在の23区地図を見開きで対比できるものだ。 これが面白い。
  まず興味深いのが町名の変化だ。 板橋区の小茂根は、小山町・茂呂町・根ノ上町が統合されてその頭文字を並べたのだということが思い出されたり、江古田駅は中野区の江古田からは少し距離があるのだが、駅の近くは練馬区江古田町(現在の旭丘)だったとか、かすかな記憶の甦りが楽しい。

  知らなかったことは現在の光が丘に、東上線の上板橋から線路が分岐して延びていたこと。 光が丘は以前「成増飛行場」だったが米軍が住宅をつくり、「グラントハイツ」(グラント将軍の名前が由来であり、グランド、ではない)と呼ばれ、そこへ軍用の鉄道が敷かれていたのだ。 一時期は乗客も運んでいたというが34年には廃止されたらしい。
  都営地下鉄ができるまでの長い間、陸の孤島と言われていたこの地域に、そんな鉄道がかつてあったなどと、全く知らなかった。 そしてその駅の名が「啓志」(現在の田柄高校付近)。 これはケーシー少佐から名付けられたというからおかしい。

  あと、旧町名が惜しまれるものが多いと言うこと。 千代田区や中央区、新宿区などは、いたずらに住居表示を変えたりせず、伝統のある町名を大切にしていることがわかる。 一方、豊島区の雑司が谷や椎名町という町名が何故消されたのか、全く意味がわからない。 逆に板橋区は板橋町が広すぎたせいか、こまかく分けていろいろな町名が付け直されているのが面白い。 (もしかしたら、もっと昔に統合されたものを元に戻したなどという経緯があったのかも知れないが、この地図ではそこまではわからない)
  また地図の合間に、30年代の出来事を読めるのも楽しい。 建設途中の東京タワーも見られる。

  歳のせいだと言うなかれ。 私はこういうたぐいのものが、結構子供の頃から好きだったのだ。 しかしなかなか一冊の本で読めるのがなかった。 なにやら、巷でも今、密かなブームらしい。

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2005.06.12

10年前の父との再会

  10年前の6月はじめ、かつて都立高校の教師だった父は、還暦を迎えた教え子たちと共に、マレーシアのペナン島へ観光旅行に行った。 何故ペナン島かというと、同行した教え子たちの同級生が、当時ペナン島で要職に就いていたからである。 その様子を記録したビデオテープを、教え子のひとりとして参加していた叔母(母の妹だが、このへんのややこしい話は割愛する)のつてで、借りることが出来た。

  このビデオの存在は、当時から知っていたが、見ることはなかった。 教え子たちに囲まれて、子供のようにVサインをしてはしゃぐ父が映っている。 ただ、Tシャツから出た首の根本に、絆創膏が悲しい。 それは、ぶつぶつとした出来物に貼られたものだった。 しかしその出来物は、あとで判るのだが、腺癌が身体の外に噴き出した噴火口だったのだ。 何かにかぶれたのか、ぐらいに思い、旅行から帰ったら病院で診てもらうつもりでいたらしい。

  テレビ画面で楽しそうな表情を見せる父が、この時どんなことを考えていたのか、病気にはなにか感じるものがあったのか。 ただただ、成長した教え子たちを誇らしく思い、一緒に楽しい時間を過ごしていたのか。 今となっては確かめる術もないが、前述の叔母の話では、とにかく終始楽しそうだったという。

  私はこのビデオを今までどうしても見る気にならなかった。 しかし、今年10周年の記念式をするにあたり、このビデオの存在を思い出し、この機会を逃したら、ずっと見ることはないかも知れないと、叔母に頼んだのだった。

  もう気持ちも大丈夫だし、とテープを手にしたものの、やはりなかなかビデオデッキに入れにくかった。 借りてから半月もたって、今日ようやく父との再会を果たしたのだ。 10年前の家庭用ビデオなので、画像も音声も、鮮明とは言えないものだったが、たまたまビデオに残されていたことにありがたいと思った。

  父はこの旅行から帰国後、病院で検査を受けてすぐに入院し、7月早々には家族が病院に呼ばれて説明を受け、8月4日には逝ってしまった。 これはその、わずか二ヶ月前の映像なのだ。

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2005.06.05

映画ひとりごと(3)Driving Miss Daisy

Driving Miss Daisy [ブルース・ベレスフォード監督作品]

  HDD ビデオの中身の整理をしていて、3月にBSで録画したままだったこの「Driving Miss Daisy」を見つけた。 この映画、15年ほど前のアカデミー賞作品だが、何故録画したのかというと、その15年くらい前に劇場の予告編で見たまま、記憶の片隅に残っていたからだった。

  内容は、1950年代のアメリカ南部。 人種差別やユダヤ教、人間の老化など、重いテーマでありながら、ストーリーは淡々と続く。 スクリーンの映像も地味だが豊かな自然を映しながら奇をてらうことなく、懐かしさを感じさせる作りだ。 また自動車は当然ながら、まさに古き良き時代を象徴するようなキャデラックなどのアメ車。

  親子愛あり、主従関係にある老婦人(ジェシカ・タンディ)と黒人の老運転手(モーガン・フリーマン)との間に時間をかけて流れてくる人間愛あり、不思議と引きつけられる映画である。 余韻をもたせたエンディングにも、救われる気がする。


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音楽ひとりごと(21)小田和正

小田和正 [シンガー・ソング・ライター]

  もう半年以上も前のことになるが、「月曜組曲」という番組のことを書いた。 最近、その中の小田担当のパートをまとめたDVD-BOX が発売された。 「風のようにうたが流れていた」である。

  石◎電気で見つけたとき、高額だったので一度はためらったのだが、ア◎ゾンでクリックしてしまった。 しかし、買って良かった。 放送でカットされた部分が非常に多い。 また、最初の三回は見逃していたので、とにかく見応えがあり、余計な部分などない。 初回のゲストの島倉千代子から感動は続く。

  偶然とはいえ、私の後輩たち(フレーベル少年合唱団)が出演していることも嬉しいことだ。 (彼らがかなり羨ましい) この子供たちの出演は、小田自身の少年期を表現するための趣向だが、番組のスタートとしても好ましいものだった。

  こうして始めから見てみると、この番組で小田が自身の音楽人生(収録時56歳)を振り返り、様々なエピソードと共に自分の言葉で語っていることがあらためてわかる。 私と八歳のずれがありながら、ある部分共通するものがあるし、また彼らの世代を憧れの対象としてきたこともあり、彼のひとことひとことはとても興味深く、共感できるものである。 前にも書いたとおり、オフコース初期の頃にはレコードも買ったが、ブレイクしてからは逆に遠ざかっていた。 しかしこの番組でオリジナルばかりでなく、唱歌、賛美歌、歌謡曲そして洋楽ポップスと、実に様々な曲をのびのびと円熟味を増したハイトーンで歌う「小田和正」というミュージシャンの底力を見せつけられた。

  30分番組のはずが一回あたり45分〜50分もあるので、全部見終わるのはまだ、だいぶ先のことになりそうだ。 一番楽しみな「山本潤子編」の未放送曲「忘れないわ」(小田がハイファイセットに提供した曲)をはじめ、じっくりと見させていただく。


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