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2005.09.25

音楽ひとりごと(23)ブレッド&バター

ブレッド&バター(アルファ・レコード三部作)

  ずっと待っていた、アルファ時代のアルバムがCDで再発売された。 「Late Late Summer」「Monday Morning」「Pacific」の三枚である。 今も湘南ボーイとして活動を続けるブレバタのスタイルを確立させた、代表作だ。 それ以前のブレバタは、フィリップス時代からポリドール(タイガースを解散した岸部シローと組んだ「シロー、ブレッド&バター」)時代を挟んで、コロンビアのブローアップ・レーベルの時代まで、ちょっとお洒落だけど地味なフォーク・デュオ、という存在だった。 正直言って、歌唱力も特別あるわけではなく、ハイトーンの兄弟デュオとしての個性に、根強いファンがついていた、という印象がある。

  そして、村井邦彦氏率いる「アルファ・ミュージック」が、原盤制作会社から独立したレコード・レーベルに進展したとき、ユーミンやティンパン・アレー・ファミリーとの交流を生かしながら、有賀恒夫プロデューサーのもと、この三枚のアルバムが作られた。

  最初の曲「あの頃のまま」はユーミンが呉田軽穂名義で書いた名曲で、ブレバタの存在そのものを具現化した象徴的な一曲である。 いつまでも若い頃のスタイルを貫く自分と、社会の中で常識的に大人になっていく友人との心の葛藤が、映像を伴うようなはっきりとしたイメージで歌になっている。

  サウンドとしても有賀プロデューサーの力だろうか、この時期、かなりクォリティが上がった気がする。 ちょうど録音機材がデジタル化する過渡期にあったことも、影響しているようだ。

  私はブレバタに関してこれ以上語れるようなフリークではないのだが、この三枚はかなり印象に残っていて、当時間もなくCD化されたときには手に入れていなかったため、最近度々CDで聴きたくなることがあった。 特にベスト・アルバムに選曲されていなかった、三部作としては最後の曲「一枚の絵」が好きで、レコード音源からパソコンに取り込んでお茶を濁していたが、今回ようやく手に入れることができた。 巨匠・山上路夫の詩とヒットメーカー滝沢洋一の曲に、スケールの大きな井上鑑のアレンジが素晴らしい。 「あの頃のまま」以上にお薦めの一曲である。

  時を同じくして、ブローアップ・レーベル時代のアルバムも限定盤で発売されているようで、聴いてみたい気がする。(レコードでもまだ聴いたことがないアルバムがある)

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