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2006.01.29

音楽ひとりごと(26) 布施明

布施明 [歌手]

 日本を代表する洋楽系の実力派歌手と言っていいだろう。 デビュー曲はカンツォーネのカバーだったが、私がこの人の存在を知った最初の曲は「霧の摩周湖」だ。 続く青春ドラマシリーズは、「青春とはなんだ」「これが青春だ」「でっかい青春」と、全てリアルタイムで見ていた。(全て岩谷時子/いずみたく) 「霧の摩周湖」から通常路線としては平尾昌晃の曲がずいぶん長く続いた。 みな確かなヒット曲であり、今でもカラオケで歌えと言われれば、たぶんほとんど歌える。

 しかし、私が布施明の曲で一番に挙げたいのが「海を見つめて」だ。 例によってコンテストがらみの曲で、宮川泰の曲、安井かずみの詩による、第一回東京音楽祭入賞曲である。 この頃、布施は「マイ・ウェイ」という、当時としては珍しい二枚組のオリジナルアルバムを出した。 一枚は布施の自作曲集であり、二枚目は宮川作品集である。 そしてこの中に「海を見つめて」が収録されており、同じコンビの「再会の後に」と共に最高の名曲だと思う。 何故かCD化から外されてしまったこの「再会の後に」だが、しっかりデジタル化して、私のマックに収まっている。

 やはり、布施にはカンツォーネ調の曲が似合う。 合歓ポピュラー・フェスティバル参加曲の「鳩のいる広場」は、CD化どころか、レコード化もされておらず、唯一サンケイ・ホールでのライブ録音にかろうじて残されている。 山上路夫の詩と、服部克久の曲が素晴らしい。
 そして大ヒット曲「愛の園」のB面ながら、このライブ録音でもフィナーレに歌われているのが「愛のカンツォーネ」。 なんともストレートなタイトルだが、山上路夫と東海林修の作品である。
 「愛の終りに」はクニ河内の曲を宮川泰が編曲したものだが、ほとんど宮川作品のような曲調である。 これもスケールの大きな曲なのに、中途半端な電子楽器が残念。

 私は切にこれらの曲の再録音を望む。 それもフルオーケストラで!

 最後に、布施明と言えば、1970年の紅白で観客の度肝を抜いた「愛は不死鳥」の衣装が印象に残る。 「ごらん」と手を広げると、それまで見えなかった翼が開いたのだ。(エルビスの真似だと済ませるべきでない) 後で母親が夜なべをして作ったものだと聞き、二度感動した。

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コメント

確かにあのネチッとした日本人離れした声はカンツォーネ向きかも(^^;)。
その「海をみつめて」って聴いてみたいです。タイトルにも惹かれるなあ。
すごく好き~!っていうのは今の時点では無いけど、割と好きなのは吉川忠英の作の「陽ざしの中で」。古い曲では「そっとおやすみ」かな(^-^)。

投稿: とろ | 2006.01.30 01:01

特別ファンというわけではありませんが、子供の頃、ある音楽番組で布施明がシューベルトの「魔王」を歌ったのですが、それがすごーく印象的で、私はクラシックは無知ですがとても感動したのです。できればもう一度聴きたいと思います。

投稿: wine | 2006.01.30 19:41

なんで急に布施明かと言うと、ずっと使っていなかったバッグの中から、MD が何枚か出てきたのですが、その中の2枚が布施明コレクションだったわけで、CD 化されていない曲を中心に、いつプレーヤーがいかれてもいいようにと思って作った物だった気がします。

君は薔薇より美しい、とか、愛の詩を今あなたに、冬の停車場なども好きですね。
ちなみに「そっとおやすみ」は締めの曲ですね。(^^;)

投稿: uncle bear | 2006.01.30 21:21

hato no iru hiroba ga hoshi no desuga dou shitara iide shouka! doushite mo hoshi no desu,

投稿: araki mika | 2007.06.14 11:06

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