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2006.02.01

音楽ひとりごと(27) 西郷輝彦+尾崎紀世彦

西郷輝彦 [歌手]
尾崎紀世彦 [歌手]

 この二人の大歌手を、まとめて書くのは少々気が引けるが、きっかけは布施明、だ。 私が中学生のころだったか、布施を含めた三人が、ビッグ・スリーと呼ばれた時期があった。 御三家、とかいう売り出しのためのキャッチフレーズではなく、実力が伯仲したライバル、というニュアンスだったと思う。

 尾崎紀世彦は言わずと知れた「また逢う日まで」でいきなり1971年の大賞を総なめにしたが、下積みの長かった人で実力派を誰もが認める新人だった。 一方、西郷輝彦は御三家で一世を風靡したあと低迷期があり、1970年に「真夏の嵐」「情熱」「愛は燃えているか/掠奪」でポップス・シンガーとして復活した。 ちなみに、1970年の紅白は「愛は不死鳥」(布施)「真夏の嵐」(西郷)、1971年は「愛の終りに」(布施)「掠奪」(西郷)「また逢う日まで」(尾崎)がそれぞれの出場曲だった。

 何度となく、特集番組や競演番組があり、とても楽しみだった。 いわゆるプレスリーやトム・ジョーンズ、エンゲルベルト・フンパーディンク、アンディ・ウィリアムズ、フランク・シナトラ、ペリー・コモ等々のレパートリーが中心だったと思う。

 西郷輝彦はその後すっかり時代劇俳優となり、辺見えみりの父親としても話題になっているが、私はポップスを切望する。 御三家で歌った、水戸黄門の主題歌も悪くはないが。
 私が西郷の歌で一番好きなのは、テレビ・ドラマ「まごころ」の主題歌「俺たちの明日」。またもや山上路夫の詩である。(作曲は山下毅雄) 「江戸を斬る」の主題歌「ねがい」も山上作品だ。(作曲はいずみたく) 前述の「愛は燃えているか」は阿久悠・都倉俊一コンビの名曲だが、何故か紅白は両A面のもう一曲「掠奪」だった。 話が前後するが、復活を果たした「真夏の嵐」と「情熱」は、阿久悠・川口真作品である。

 尾崎紀世彦は、「また逢う日まで」の前に「別れの夜明け」というデビュー曲があるのはあまり知られていないかも知れない。(山上路夫・筒美京平) その後の一連のヒット曲は「さよならをもう一度」が川口真の曲である以外は、阿久・筒美コンビである。
 尾崎のベスト1は「愛のみに生きて」。 この曲は「あなたに賭ける」のB面で、アルバム「しのび逢い」にも収録された。(CDでも復刻)もちろん阿久・筒美作品である。 ヒット狙いのあくどさがない、美しいバラードだ。

 尾崎は、2月8日放送のNHK・BS2「BSふれあいホール」で雪村いづみと競演、2月9日にはtbsチャンネル「サウンド・インS」にゲスト出演の回放送、というニュース。 楽しみにしたい。
 さらにプライベートなニュースも飛び込んできたが、ここでは触れまい。

 一方、西郷本人によるブログが面白い。 なかなかテレビで歌う姿を見る機会がないのは残念である。

 西郷輝彦のつぶやきblog

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コメント

いやぁ、凄いですね。
緻密なデータ集積が必要な内容ですね。
それにしても、和製ポップスの世界に造詣が深いですね。
>プレスリーやトム・ジョーンズ、エンゲルベルト・フンパーディンク、アンディ・ウィリアムズ、フランク・シナトラ、ペリー・コモ等々
こういう人たちの歌に憧れたアメリカ人たちと同じように僕らは、和製ポップスの主役たちに憧れていたのかもしれませんね。
僕の最初の憧れの和製ポップスの主役は、九重由美子さんでした。

投稿: knoboru | 2006.02.02 01:30

knoboru さん、コメントありがとうございます。 風邪の具合はどうですか?

緻密なデータ集積ですか。 実は虎の巻がいろいろあるんです。 紅白全集のようなムックや、CD−BOX付属のブックレットですけどね。 足りない分は、今はネットでなんでも調べられますし。 間違えてはいけないので、一応確認しながら書いてます。

投稿: uncle bear | 2006.02.02 20:16

私も、西郷輝彦、尾崎紀世彦、布施明、よく聴きます。
西郷輝彦のつぶやき、みました。同じ世代としては、人生を楽しんでいる感じが、好感もてました。
尾崎紀世彦の「サマーラブ」?コマーシャルソングだったのですが、好きでした。
布施明は、今だに紅白に出場し、その年の曲を歌っているのが、すばらしく思います。
他の書き込みで読んだのですが、由紀さおりも好きな様ですね。
昨年、機会があってディナーショーに行ったのですが、すばらしかったです。彼女の曲では「初恋の丘」がいちばん好きです。
たまに、読ませていただいてましたが、初めて参加させていただきました。
これからも、素敵なコラム、楽しみにしてます。

投稿: oasis | 2006.02.22 08:16

UncleBearさん、こんにちは。はじめまして。
この3人が「競演」していた番組がNHK「白雪姫と3人の愉快な仲間たち」(1972年)でしたね。白雪姫に天地真理、3人が歌で競いながら彼女の気を引こうという設定でした。確か計3回くらいはオンエアされたのではないか、と記憶しています。

私も当時、この番組が大好きでした。NHKでは「尾崎=ウェスタン、布施=カンツォーネ、西郷=ミュージカル」・・・といったキャラクターによる色分けをして、曲出しを進めたそうです。西郷自身も当時、「リハーサルを繰り返して、いざ本番。ワクワクドキドキする」と語っていました。

いつも冷静でバランスのとれた文章と表現、楽しみにしております。お邪魔いたしました。

投稿: おじりん | 2006.02.28 07:58

oasis さん、おじりんさん、コメントありがとうございます。

昔の話題で共感していただけて、嬉しいです。(^^)
これからもよろしくお願いします。

oasis さん、由紀さおりのディナーショーって、おひとりのステージでしたか? 最近は姉妹で童謡、ということが多いですが。 私は「故郷」が一番好きです。 我が身を想い、泣けます。(^^;)

おじりんさん、私の記憶は、かなりあいまいでしたが、このように情報を頂くと、なんとなく思い出せる気がします。 これからもいろいろ教えて下さい。

投稿: uncle bear | 2006.02.28 09:32

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