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2009.03.20

音楽ひとりごと(31)チャイコフスキー交響曲第5番

 私がチャイコフスキー好きだということは何度も書いているし、クラシックに凝りだしたきっかけは兄に勧められた「第6番悲愴」だということもずいぶん前に書いたのだが、いろいろ聴いて私は絶対これだという曲はなんと言っても「第5番」である。 この曲は三十数年前の大学浪人時代の応援歌だった。 暗く重い出だしから、甘いメロディーに変わるものの、何度も苦悩のテーマが顔を出し、その度に力強く苦悩をはねのけるように展開していく構成が、当時の心境にぴったりだった。 考えてみればその時の悩みなんて単に勉強嫌いのさぼり癖のなせるわざで、なんともささいなものであったが、ずいぶん勇気づけられて繰り返しバーンスタインのレコードを聴いたものだ。

 チェロやホルンが効果的に使われ、あたたかく身体を包み込まれるようなメロディーは、ほかのどんな曲もかなわない。 しかもドラマティックに気分を高揚させてくれるテクニックは、チャイコフスキーならではのものである。

 三年前のちょうど今頃、宮川泰氏が急死したことによって、突然始まった日本フィルとのおつき合いで、生の「第5番」も何度か聴いた。 コバケンこと小林研一郎氏の指揮によるそれは、強く、熱く、私の心を揺さぶった。 中でも一昨年「世界のコバケン」と銘打った、日本フィルとオランダのアーネム・フィルとの合同演奏会では、通常の二倍の編成で聴くという二度とないような体験をして、その迫力と感動の音の波に巻き込まれた。

 その合同演奏会が先日また再現されることを知り(今回は1812年とボレロ)、チケットの手配もしていたのだが、平日の夜では行くことが不可能になり断念。 かなりがっかりしていたところに昨年の「ねりまスプリングコンサート」に出演した東京音大の学生から、自分のオーケストラで「第5番」をコバケンが振る、という情報が入ったものの、やっぱり平日の夜。 直前まで希望は捨てなかったが、無料の演奏会ということで、早く会場に行かなければ入ることもできないとわかり、やはり断念。 そんなこんなで今また「第5番」凝りまくるという状態になってしまった。 オーマンディーやムラビンスキーのCDを買ってしまったり、N響のビデオを 5.1サラウンドの大音量で何度も見たり、熱病のようでもある。 それでも飽きることのないこの曲は、ほんとにたいした名曲だ! (^^;)

 今私の目の前にはコバケンではないが数年前のアシュケナージ/N響のコンサートが展開。 久しぶりにゆったりとした休日である。

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コメント

 ハンドル・ネームに”ちゃいこ”を使っていたくらい私もチャイコフスキー好きです。

 初めてこの曲を生で聴いたのは、60年代の初めコンスタンチン・イワーノフがソビエト国立交響楽団を率いて来日した時に遡ります。あの時は体が椅子からずり落ちそうになるほど感動しました。

 ロシアのオケが演奏するとやはり本家という感を深くしますね。スヴェトラーノフが手兵を指揮したときに、ホルン奏者を指揮台に呼び寄せ喝采を受けさせていました。ホルン奏者の誇らしげな姿と共に印象に残っています。スヴェトラーノフはN響でも同じようにして松崎さんを指揮台に上らせていました。

 映画「カーネギーホール」でストコフスキーがこの曲を一部ですが演奏したシーンも記憶にあります。あの白髪を浮かび上がらせるライティングと独特の指揮ぶりがスターの貫禄十分でした。

 録音では何といってもカラヤンがベルリン・フィルを指揮したものが気に入っています。何回も録音していますが70年代初めのEMI録音です。この演奏の第2楽章途中、例の”運命の動機”がトゥッテで再現されるところ、多くの指揮者が「せ~の」で入るところをカラヤンは「せの」といった感じでコンマ何秒か早く入ります。この堰を切ったようなオケの入り方には鳥肌が立ちますね。カラヤンならではです。

 この曲には多くの思い出があり長文となりました。申し訳ありません。

投稿: サンドオイル | 2009.03.21 09:33

>サンドオイルさん

 コメントありがとうございます。 サンドオイルさんのお話は奥が深いですね。 私の独り言が恥ずかしくなります。(^^;) バーンスタイン盤が現在市場に出ていないというのが不思議です。(DVDはあるようですが) カラヤンのEMI盤も聴いてみたいですね。 ↓ これですね。

http://www.amazon.co.jp/チャイコフスキー-交響曲第5番-カラヤン-ヘルベルト・フォン/dp/B00069BNYW/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=classical&qid=1237643293&sr=8-1

投稿: uncle bear | 2009.03.21 22:52

 奥が深いなどと恐縮です。永く聴いていると知識もその分蓄積されるだけのことです。

 カラヤンのEMI録音はご指摘のそれです。問題があるとすれば年代の割に録音が混濁気味という点でしょうか。でも演奏は他のどのカラヤンより気力溢れるものです。機会がありましたら是非一度お聴きになってみてください。

投稿: サンドオイル | 2009.03.22 00:15

 ありがとうございます! happy01

投稿: uncle bear | 2009.03.22 22:30

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