« ふたつのブログが iPhone に対応 | トップページ | 日本フィル・スプリングコンサート@ねりま »

2009.04.20

宮川彬良@サンデーコンサート

 待ちに待った今月の日本フィル・サンデーコンサート、池袋の東京芸術劇場に3年前の感動が甦った。 1曲目の「イスカンダル」が始まった途端から、最後のアンコールまで泣かされっぱなしの2時間だった。

 日本フィルの弦のアンサンブルがいつもに増して美しく響き、鳥肌が立った。 今は亡き宮川泰(ひろし)のメロディーは、なんでこんなに心に響くのか。 いや宮川泰だけではない。 2曲目のいずみたく作曲「見上げてごらん夜の星を」、3曲目のグレンミラー「ムーンライト・セレナーデ」の宮川彬良(あきら)のアレンジは、そのDNAを間違いなく引き継いだものである。

 そして今回は特に、私も所有するレコード「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」の失われたスコアを彬良氏が再現するという、気の遠くなるような試みがされた。(とりあえずA面分のみ) たくさんの音の中から、ひとつひとつの楽器の音を拾っていく訳なのだが、どうしても再現できない問題にぶち当たった。 それは女性スキャットの存在である。
 泰氏存命の頃から、本来「川島かず子」という女性の若い頃の声で表現された理想の音楽が、再現できなくなっていると言っていたことを思い出したが、これは誰にも変わることができない、本当の「理想の声」だったわけだ。 彬良氏もこれには困ったらしく、ほかの女性歌手や楽器で代用するのではなく、錦織健というテノールで乗り切ろうという結論に至った。 これならば、聴く側も仕方がないと思わざるを得ない、ということだ。 錦織健も、相当なプレッシャーだったと思うが、ギリギリ、観衆に許容されたと思う。

 ここでこぼれ話だが、かつて錦織は、ほかの作品で「ささきいさお」(宇宙戦艦ヤマトの主題歌と言えばこの人)のバックコーラスをしていたというから、これも縁である。 ささきいさおは、本来歌のない「交響組曲」の中にサプライズ的に登場し、主題歌を歌った。 そしてエンディング・テーマの「真っ赤なスカーフ」も言わずもがな、である。
 最後はふたたび主題歌をフルコーラスで、しかも錦織のバックコーラス付きで聴き、さらにアンコールはビールのCMでもおなじみの「ゲバゲバ90分のテーマ」で賑やかにコンサートは終わった。 もちろん、B面の再現を来年か再来年に同じホール、同じオーケストラで実現することを約束して。


 今日は花粉症の症状は軽かったのだが、コンサートが始まって鼻水まで垂らしながらグシャグシャになってしまった。 これで何故3年前のあの日から、今のように日本フィルにはまったのか、改めて納得した1日だった。

|

« ふたつのブログが iPhone に対応 | トップページ | 日本フィル・スプリングコンサート@ねりま »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5646/44727120

この記事へのトラックバック一覧です: 宮川彬良@サンデーコンサート:

» 『日本フィルハーモニー交響楽団 第184回サンデーコンサート』 [【徒然なるままに・・・】]
あの「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が甦る!! ・・・となれば、何をおいても聴きに行かざるを得ません。 ということで、東京芸術劇場へやってまいりました。 今回は指揮・ピアノ・お話が宮川彬良、ゲストとしてヴォーカルささきいさお、テノール錦織健の二人が参加。第一部は星や空、宇宙に関する曲を集めました、とのことで、先ずは「イスカンダル」から。 コンサートの一曲目にこの曲を持ってくるなんて・・・なーんて思っていたのですが、これがまたなかなか良いのです。「交響組曲」版のスコアをそのまま使っての演奏だったよ... [続きを読む]

受信: 2009.05.06 08:48

« ふたつのブログが iPhone に対応 | トップページ | 日本フィル・スプリングコンサート@ねりま »