都響でボレロ
今日は棚ぼたで手に入ったチケットで、久しぶりに東京都交響楽団のコンサートに行って来ました。演目は全てラヴェルの作品です。席は一番てっぺんのほう。舞台が谷底のように見えます。(^^;;
でも、贅沢は言えません。いただいたチケットですから。
前半は組曲「クープランの墓」と「ツィガーヌ」。
実はこの二曲、睡魔に襲われ、ほとんど記憶がありません。睡魔せ~ん。
後半はピアニスト横山幸雄の「左手のためのピアノ協奏曲」と「ボレロ」。 これはちゃんと聴きました。
まず、ピアノ協奏曲ですが、本当に左手しか使いません。見ていて身体のバランスが悪くなりそうで、心配になりました。とにかく、右手は膝に置いたまま、左手はもの凄い勢いで動くのです。
もちろん、もともと第一次大戦で右手を失ったピアニストに委嘱されて作曲したものですから、止むに止まれずという事情はあったにせよ、両手健康なピアニストにとっては過酷な曲だと言っていいのではないでしょうか。 ラヴェルは同時期に両手の協奏曲も書いているのですが、この左手のほうがオーケストラの編成は大きいそうです。その音に負けない大音響を左手だけで出さなくてはならないのです。 曲もそこそこいい曲だと思うのですが、「凄いな、凄いな」で終わってしまった、というのが実感です。(^^;)
ちなみにピアニスト横山幸雄という人は、あの盲目の天才ピアニスト、辻井伸行の師匠でもあります。
最後の「ボレロ」は有名な曲ですが、芯となる小太鼓が女性であることにまず驚きました。この曲の小太鼓は、15分間、始めから最後まで、ただひたすら同じリズムを刻まなければなりません。さぞ、大変だったと思います。 もちろん演奏は素晴らしいものでした。
ただ、最後クライマックスには、小太鼓が2台になるのですが、(もう一人も女性!)微妙に拍が合っていなかったのが残念でした。
夜は帰って日本フィルハーモニーのテレビ放送。昨日、今日と、充実したクラシック音楽の週末でした!
(マンフレッドが時間の制約で第1楽章と第4楽章しか放送されなかった! 残念)
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