2005.04.14

私のお気に入り(13)クチナシ

  今年もクチナシを買ってきた。 早速、部屋の中は香りが一杯だ。 残念なのは、花粉症で鼻づまり気味なこと。 半分も感じていないような気がする。 ジンチョウゲは早々に終わってしまったが、またしばらくこれでナチュラル・アロマを楽しめそうだ。

  毎日、花々の手入れをするのが楽しい。しおれた花をはさみで切ると、また次の花が咲く。 中にはすっかり咲いて、いよいよ終わりかと思い、外に出して放っておいたらまた蕾をつけたので慌てて剪定すると、またいっぱいの花を咲かせたサクラソウのような花もあり、驚きも多々ある。

  毎年咲いてくれるデンドロビュウムは、冬に引っ越し騒ぎで寒さにさらすのを忘れたため、なかなか蕾をつけてくれなかったが、なんとか四つだけ咲いてくれた。 また昨年のオジギソウは枯れてしまったが、思い切って短くしたら、また小さな若葉をつけている。 シクラメンはもう蕾がなくなり、いよいよ終わりかも知れない。

  クチナシと一緒に連れて帰ったのは「ベルフラワー」と「ケイトウ」。 ベルフラワーは薄紫の小さな花。 ポヤポヤとした花と葉が可愛らしい。 ケイトウは鶏頭であり、にわとりのトサカに似た花だが、一鉢に黄色、オレンジ、赤、深紅と、同系色のバリエーションがきれいだ。 これらの花は、150円〜200円で買えるのだからありがたい。

  昨年のクチナシは、花が終わった後、枯らしてしまったが、日当たりと風通しの良い、このベランダで長生きしてくれることを願う。

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2004.08.18

私のこだわり(6)PENTAX

PENTAX (ペンタックス = カメラ・メーカー)

私が、ニコンやキャノンではなくペンタックスを選んだのは、そもそもは単なるタイミングだった。
最初の就職をしてすぐに、自分のカメラを手に入れたのだが、そのときまさに、今では当たり前になった「オート・フォーカス」の国産一号機がペンタックスから発売されたばかりだった。それまで、父親のキャノンや、子供時代は兄弟共有のオリンパスのハーフ・カメラで遊んでいた。

ちなみにこのハーフ・カメラというのは、今よりも貧しかった時代に、35ミリのフィルムをひとコマの半分ずつ使って撮影するという代物。12枚撮りがたちまち24枚撮りになると言うわけだ。

学生時代は父親のキャノンを持ち、神宮球場へ通って大好きだった大杉勝男選手を撮ったりしていた。

話を元に戻すと、自分の稼ぎでカメラを手に入れようとしたそのときに、テレビ・コマーシャルで「ベルリン・フィルの12人のチェロ奏者たち」(別名:スーパー・チェロ軍団!)が演奏する様子をカメラが捉え、ピントが自動で合って緑のLED が点き、ピピッと電子音が鳴る・・・、という当時のテクノロジーの最先端を行くような映像に釘付けになってしまったのだ。

それが私の初代カメラ、PENTAX ME-F だ。だが、それからしばらくは、それなりにスナップを撮るだけだった。
また、このころ、まだ社名は「旭光学」で、「アサペン」とも呼ばれていた。

そして私が写真にはまるきっかけとなったのが、友人の子供たちをコスモス畑の中で撮るという場面に遭遇したことだ。できあがった写真は、今考えれば他愛のないものだが、その時はまるでプロのカメラマンになったような気分になって大伸ばしにしないではいられなかった。初めて「絵」になった写真だったのである。それから写真の面白さに夢中になった。

時を同じくしてはまっていたパソコン通信の仲間に、ポジ・フィルム(スライド)を薦められたのも拍車をかけた。透明度の高い、ネガとは違う発色の良さに、目から鱗が落ちた。

その後、SF-Xn、 Z-1 と続くが、中判カメラ(PENTAX 67) とも出会い、一貫してペンタックス一筋で来た。ペンタックスの良いところのひとつは、レンズの互換性にある。カメラが変わっても、「K マウント」と呼ばれるシステムで統一されていて、新しいテクノロジー(AF やAE など)が加わってもその姿勢を崩さなかった。67のレンズでさえもアダプターを介して35ミリカメラで使うことができるのだ。(ペンタックスには645 もあるが、同様である)
ニコンやキャノン、ましてやミノルタには中判カメラはないし、マウントにもいくつかのシリーズの違いがあると聞く。

ところが時代がデジタルへ大きく流れを変えることになったとき、ペンタックスは出遅れた。しばらくはソニーのデジカメに頼るしかなかった。当初35万画素だったデジカメは、あっという間に100万画素→200万画素と100万ごとに画素が増え、500万を超えたときにやっとペンタックスがデジタル一眼という形で追いついたのである。「*ist D」(イスト・ディー)は満を持して600万画素で登場した。私はしばらく眠っていたペンタックスのレンズが活用できるようになったことが、なにより嬉しかった。

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