フレーベル少年合唱団50回記念定期演奏会
OBになって早40と数年が経ちますが、今でも人生の中で一際輝いている想い出の数ページに、フレーベル少年合唱団があります。その少年合唱団が現存し、毎年定期演奏会を続けてくれていることは、ほんとうに嬉しいし、ありがたいことだと思います。
現役時代は神田小川町にあった、練習場であり母体であるフレーベル館が、駒込の六義園正門前に移ってからは、ずっとOBの集まりにもご無沙汰でした。
50回記念という機会に、久しぶりにOBが舞台に立てることになり、しかも会場は通常、オーケストラのコンサートで客席に座ることしかあり得ない「すみだトリフォニー」の大ホール。 土曜日の練習は普段は出られないのですが、皮肉にも仕事が暇で通うことができました。練習に参加して思うことは、みなまだ合唱が好きだという共通の思いがあるだけではないと思うのですが、気のいい人たちばかりで、高圧的な先輩も、生意気な後輩もいないのが不思議なほど、ということです。 もちろん利害関係がないということがいいのでしょうけれどね。
OBだけの単独練習と現役との合同練習を何度か重ねて、いよいよ迎えた当日、あいにくの雨でしたが、心は晴れやかでした。
練習会場で聴いて心配だった現役の演奏も、トリフォニーの音響効果でかなり良く聴こえました。
最初、こんなに広い舞台で、と心配しましたが、パイプオルガンや、ハンドベルを使ったクリスマス曲も効果的でした。
我々も「本番に強い」伝統を守り、できることは最大限にできたと思います。
そしてOBの出演で客席の年齢層はかなり上に広がっていたようです。これはもちろんOBが呼んだ家族や知人がほとんどな訳ですが、本来伝統のある合唱団ならば、当たり前でなくてはならないことです。
それはともかく、会場はOBの母親たちの同窓会状態で、母も旧交を温め、2次会で帰りがかなり遅かったようです。
現役の演奏について言いたいことはたくさんありますが、それは指導者にお任せするしかないので、ブログを通して関係者の目に触れることを期待して、ひとりのOBとしての個人的な意見をまとめておきたいと思います。
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今回の記念すべき演奏会に参加する機会を与えてくださったことには、深く感謝します。また消えていった純粋な少年男子だけの合唱団を存続してくださっていることにも、ただただ、ありがたいことだと思っています。
それを前提に言わせていただくと、50年の重みを感じているという言葉の一方で、創設者である磯部俶先生や、渡邊紫郎實元社長についての記述や説明がないばかりでなく、選曲にも配慮がない、我々OBの紹介もない、という現実には、がっかりしました。これは私のまわりの「昔を知る人たち」の共通の想いのようでした。
たぶん、現役の父母のかたたちは、その歴史をご存知ないと思います。
何故OBが「遙かな友に」を歌ったのかさえ、気がつかないことでしょう。
そして、団歌の演奏も、磯部先生自らが指揮をなさっていた昔のスタイル、間奏や後奏を省略しない、というものに戻していただきたい。
今回、アンコールで子どもたちと一緒に団歌を歌えたことは大きな喜びでありましたが、最後まで違和感が拭えませんでした。
天国で見てくれていたであろう、磯部先生や渡邊紫郎實さんが、どう思われたか、とても気になります。
勝手なことを書き連ねましたが、率直な意見として参考にしていただけたらと思います。
団員番号 811
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さてさて、いつまでも仕事が暇では困るし、土曜日の練習にどれだけ参加できるか今後に不安がありますが、OBのみなさん、末永くよろしくお願いします。
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